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ノンデザイナーがデザイナーを目指す!①
~デザイナーに必要な5つのこと~

ノンデザイナーがデザイナーを目指す!① ~デザイナーに必要な5つのこと~

コンビニでペットボトルのお茶を買おうと思ってお店に入ったものの、気がついたらカフェオレを手にしていたことがあります。ぼーっとしていたわけでも、他の考え事をしていたわけでもありません。ただ、「パッケージがかわいい!」と思ったら自然とカフェオレを手にしていました。「見た目の印象」だけで人の行動を変えてしまうなんて、デザイナーってすごい!そんな体験から、デザイナーに興味はあるものの、技術やセンスもなく諦めかけていました。

しかし、どうやら「デザイン」とはデザイナーのセンスや感覚だけで作られるのではなく、さまざまな法則や少しのコツで人を惹きつけるデザインになるみたい。今回はデザイナーに必要な5つのことを、動画とともに学びたいと思います。

センスだけでデザイナーになれる?

まずは、こちらの動画をご覧ください。

ノンデザイナーがデザイナーを目指す!~デザイナーに必要な5つのこと 1/3 ~ 「センスだけでデザイナーになれる?」

どんなデザイナーにも必要とされる、共通する5つのことが挙げられています。

センスだけでデザイナーになれる?

デザインは「企業のビジネス上の戦略を最終的にビジュアルで表現するもの」であり、デザイナーは企業の意図を汲みとり、どのようにデザインをすればその企業の目指す結果を得ることができるのかを考えてデザインをしなくてはいけません。ターゲットやテイストなどを的確に把握し、デザインの根拠をきちんと持つことで適正なクリエイティブをつくることができ、初めて利益に繋がります。そのためには、最低限のマーケティングの知識が必要となります。

デザインの根拠となる心理と認知

ノンデザイナーがデザイナーを目指す!~デザイナーに必要な5つのこと 2/3 ~ 「デザインの根拠となる心理と認知」

動画の中で、カナダの研究者が発表したデータが紹介されています。

デザインの根拠となる心理と認知1

多くの人が「色」によって意思決定が左右されるということは、デザインをする上で、色の選択は非常に重要になってきます。自分の好みやセンスに頼って色を決めるのではなく、「適正な色」を決めるためのヒントや根拠となるのが「認知心理学」の知識です。

Webページのボタンの例を見てみましょう。

デザインの根拠となる心理と認知2

一般的に「赤」は目立つ色であり、クリック数をあげるためには赤いボタンが適正といえそうです。しかし、全体の印象を見ると、緑のボタンの方がページの統一感があり、良いデザインにも見えます。ある研究データでは緑のボタンが一番クリック数が多かったという結果も出ているそうです。では、一体どちらが正解なのでしょうか。

この例では「赤いボタン」が適正な色であると言えます。赤が目立つ色であることはもちろんですが、認知心理学の視点から見ると、他の要素に緑系のカラーリングが多く使われていることで、ユーザー側は緑に順応してしまっており、緑のボタンは印象が少し弱くなってしまいます。

このように、理屈を知っていることで、クライアントの意見に対してもデザインの根拠を伝えることができます。クライアント側も理屈を聞いて納得することで結論が出しやすくなるでしょう。心理学や色彩学のような知識も非常に重要な武器となります。

コミュニケーション能力やツールの使いこなしも重要

ノンデザイナーがデザイナーを目指す!~デザイナーに必要な5つのこと 3/3 ~ 「コミュニケーション能力やツールの使いこなしも重要」

コミュニケーションが重要な理由は2つあります。

コミュニケーション能力やツールの使いこなしも重要1

1つめは、「ヒアリングを上手にするため」です。相手が何を求めているのか、現状はどうなのか、ターゲットやライバル(競合他社)について、アピールポイントなど、会話の中からさまざまな情報を聞き出すことで、デザインのヒントとなる要素を集めることができます。
2つめに、「インプット・情報収集のため」にいろいろな人とコミュニケーションをとることも必要になります。仕事と直結しない場面でも常に情報収集を意識して自分の引き出しを増やすことがデザインの幅を広げることにも繋がります。

デザイナーにはクリエイティブ系のツールだけではなく、その他のツール操作が必要なシーンも多くあります。

コミュニケーション能力やツールの使いこなしも重要2

デザインの現場では「限られた時間でどれだけ出来たか」など、スピード感が求められます。また、Excelなど事務処理系のソフトや、Slackなどのコミュニケーションツールが使えると、仕事を効率よく進めることができます。より多くのツールを使いこなせることが、デザイナーにとって重要なスキルとなります。

最後に・・・

最後に・・・

世の中のデザイナーが、センスだけでなくさまざまな知識やスキルを活かしてデザインをしていることがわかりました。マーケティングや心理学など、深く学べば難しい内容かもしれませんが、その知識を少し知っているだけでデザインに説得力が出るとなれば、勉強してみる価値はありそうです。
逆に言えば、センスにあまり自信がなくても、そのほかの知識やツールの使い方をしっかりマスターすれば、デザイナーになれるような気がしてきました。

普段何気なく目にするお菓子のパッケージや、駅の広告なども、デザイナーの意図を想像して見てみると新しい発見があるかもしれませんね!

まとめ

デザイナーに必要な5つのこと

1.マーケティングの知識
→訴求すべき内容が明確になり、適正なクリエイティブをつくることができる。
2.心理学の知識
→デザインを決めていく際のヒントや、相手を納得させるための根拠となる。
3.コミュニケーションの能力
→要件把握のためのヒアリング、情報収集のためのインプットで引き出しを増やす。
4.ツール操作の知識
→クリエイティブ系のソフトだけでなく、さまざまなツールを使いこなすことで仕事の幅が広がる。
5.感性

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