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ノンデザイナーがデザイナーを目指す!③
~すぐに使える!配置の基本テクニック~

ノンデザイナーがデザイナーを目指す!③~すぐに使える!配置の基本テクニック~

高価で高性能なカメラがなくても、構図を少し工夫すればいい写真が撮れます。同じように、センスに自信がなくても、レイアウトのコツさえ知っていれば見栄えのいい、調和のとれたデザインになります。このように、デザインのコツを知っていることで、ワンランク上のクリエイティブを作ることができます。

今回は「配置」のルールに注目して、基本テクニックを学びましょう。

三分の一の法則

三分の一の法則

レイアウトや写真の構成・構図を考えるときに、無造作にレイアウトするのではなく、ルールを知って配置することですっきりと安定感のあるデザインになります。構図を考えるときに一番有名なルールとして「三分の一の法則」があります。全体を9分割して交わる4つの交点に、ポイントとなるオブジェクトを合わせることで非常に安定感がでて落ち着いたデザインになります。

黄金比の原理

黄金比の原理

歴史的なデザインや建築物に多く使われているのが「黄金比」です。長方形の短辺と長辺の比率が1:1.618になっています。意図的なものもあれば結果的に黄金比となっているものもあります。たとえば、モナ・リザやパリの凱旋門、ピラミッドなどが有名です。

現代のデザインでは写真のトリミングなどでよく黄金比を使います。Photoshopでトリミングする場合も、オプションで黄金比のガイドが表示される機能を使えば簡単に黄金比でのトリミングが可能です。

白銀比の原理

白銀比の原理

日本では黄金比より「白銀比」の方がなじみがあると言われています。白銀比は、1:1.414の比率の長方形で、黄金比より長辺が短くなります。用紙のA版B版の比率や、アニメのキャラクターにも白銀比はよく使用されています。

このように、何かオブジェクトを作るときにも、黄金比や白銀比を意識して作るといいでしょう。

シンメトリーの種類

シンメトリーとは対称のことで、いくつかのパターンがあります。

シンメトリーの種類

・回転対称・・・中心点、または回転軸から同心円状に回転させて配置。
・線対称・・・線を中心に鏡に映したように配置。
・映進対称・・・イメージを反転させて配置。
・並進対称・・・要素を反転させずに平行移動して配置。

このようにシンメトリーにはさまざまなパターンがありますが、写真の構図でもシンメトリーは使われます。

シンメトリーの種類2

ツリーを中心に持ってくることで線対称になり、バランスよく安定感のある構図になっています。

次に、シンメトリーの具体例を見ていきましょう。

線対称の例

線対称の例

あるマンションの広告です。上部にマンションのイメージ写真があり、下部にはインテリアの写真とテキストが配置されています。

ここで、インテリアの写真とテキストの部分に注目してみましょう。写真を中心側(内側)に配置し、テキストを外側に配置することで、左右対称の線対称になっています。バランスがよく、安定感があります

回転対称の例

回転対称の例

ただ同じ要素を回転させて配置するのではなく、写真を三角形に配置し、テキストは回転させた三角形のライン上に配置するテクニックです。線対称のような安定感はありませんが、バランスが取れて、軽い、やわらかい印象になります。

並進対称の例

並進対称の例

並進対称は要素を繰り返して配置します。心理学的に、同じものを繰り返し配置することに人は安心感を覚え、さらにはそこから意味も感じ取ります。同じフォーマットやユニットの要素を繰り返し配置していく、シンメトリーのテクニックの1つで、リズム感のある調和のとれたデザインになります

動画による解説はこちら

ノンデザイナーがデザイナーを目指す!~すぐに使える!配置の基本テクニック 1/2 ~ 「構図と比率の法則」
ノンデザイナーがデザイナーを目指す!~すぐに使える!配置の基本テクニック 2/2 ~ 「シンメトリーの種類」

最後に・・・

最後に・・・

人が無意識のうちに美しく感じるデザインには昔から使われていた共通のルールがありました。感覚的なものではなく、具体的な比率や法則がわかっていればすぐにでも取り入れやすく、バランスのとれたデザインになります。どれも決して難しいものではないので、自分なりのアレンジを加えつつデザインしてみるのも面白そうです。

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